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サッカー

旭川実業・オニブチジデオフォー太郎が衝撃ハット! 夏の主役に躍進

2026年7月27日
旭川実業・オニブチジデオフォー太郎が衝撃ハット! 夏の主役に躍進

全国の高校サッカーファンが注目するインターハイで、旭川実業高校の怪物ストライカーが衝撃の覚醒を遂げた。FWオニブチジデオフォー太郎。182センチの恵まれた体格とフィジカル、一瞬のスピードを持つこの男が、初戦の大阪桐蔭戦でハットトリックというド派手な全国デビューを飾ったのだ。

前半22分、まずは右サイドからのクロスに頭で合わせて先制弾。バランスを崩しながらもインカーブのボールをファーへ正確に流し込む、驚異的な身体操作を見せた。勢いは止まらず、後半7分には敵陣センターサークル付近でボールを受けると、鋭いターンで2人のDFを一瞬で置き去りにし、そのまま右足を一閃。GKの頭上を越えるミドルシュートがネットに突き刺さる。さらに後半18分、カウンターからの山なりのクロスを胸トラップで収め、反転しながらのシュートでハットトリックを完成させた。会場はどよめき、SNS上でも大きな話題となった。

だが、この快挙は決して順調な道のりがあってのものではない。ナイジェリア人の父と日本人の母を持つオニブチは、地元・相模原でサッカーを始め、湘南ベルマーレU-15でプレーしていた。しかしU-18への昇格はかなわず、高校年代の最高峰であるプレミアリーグでプレーしたいという思いから、プレミアEASTに所属する旭川実業への進学を決意した。

ところが、北海道に渡ってからは苦難の連続だった。高校1年の冬に内側靱帯を損傷し、2年の夏には右腿を肉離れ。復帰した選手権予選では0-0からのPK戦で敗れる悔しさを味わい、「僕のせいで負けたと思いました」と振り返る。さらに年明けに股関節を痛め、コンディションが整わないままプレーの精彩を欠き、自信を失っていった。

転機はインターハイ北海道予選・準決勝の札幌大谷戦だった。0-0の後半28分、後方からのボールに反応し、ワントラップからの鮮やかなターンで裏へ抜け出し、右足で強烈なシュートを突き刺した。「『俺もできるんだ』と思った。初めて大きな手応えを掴んだ」とオニブチ。このゴールが、自分を信じる気持ちを取り戻させた。

迎えた2回戦の松本国際戦では、複数マークが当たり、時には3人に囲まれる厳しいマークに遭いながらも、屈強なフィジカルとアジリティーでボールを失わず、攻撃の起点を作り続けた。結果的にノーゴールに終わったが、「いろんなプレーの選択肢が頭に浮かんだ。これまでのノーゴールの試合とは明らかに手応えが違いました」と手応えを口にする。

「日々の練習は裏切らないと思ったし、ストライカーに大切なのはやっぱり自信」。かつては周囲から「素材はいいけど」と評された無名の存在が、今やインターハイを代表するニュースターに駆け上がった。この勢いの中で掴んだ自信を本物に変え、さらなる高みを目指す。夏の主役の物語は、まだ始まったばかりだ。

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