衝撃のトップ3!ナリスが王者の貫禄、角田&ハミルトンの影に…ハンガリーGPドライバーランキング
2026年F1前半戦の締めくくりとなったハンガリーGP。いつもと違う順位表に加え、エド・ストローのドライバーランキングはさらに極端な様相を見せた。今回は驚きのトップ3と、中団のオーバーアチーバーが最下位に沈む波乱の結果だ。
ランキングは週末全体のパフォーマンスを評価。予選は「レースのラップ0」と位置づけ、ペースやレースクラフト、ミスの有無、マシンの最大性能を引き出せたかを総合的に判断する。結果は週替わりで大きく変動するのが特徴だ。
トップ3は異例の顔ぶれ
1位に輝いたのはランド・ノリス(マクラーレン)。難しいコンディションの予選で「最高のラップではなかった」と振り返りながらも、高い天井を持つ2台のフェラーリを抑えてポールポジションを獲得。決勝ではチームメイトのオスカー・ピアストリを一歩リードする圧倒的な速さを見せ、中古ハードタイヤでの走りは圧巻だった。スタートでリードを失い、ターン4でコースオフするミスがあったものの、最終的にはピアストリとサインツの接触という幸運も味方につけて優勝。“驚異的な速さだったが、運もあった”という評価だ。
2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。予選Q3でスピンを喫したが、決勝ではルイス・ハミルトンへのオーバーテイクが「今季最高の追い抜き」と称される鮮やかさ。マシンのパフォーマンスを考慮すれば、2位は最大限の結果と言える。ただし、チームメイトのイサック・ハジャーにも0.131秒差とリードは僅かで、“マシン以上の結果を引き出したが、スピンが小さな傷”と結論づけられた。
3位はキミ・アントネッリ(メルセデス)。予選7番手から決勝では3位に浮上。ジョージ・ラッセルを上回るペースを週末通じて見せたが、順位を大きく押し上げたのはラッセルの悲惨なスタートやフェラーリの低迷、ピアストリのリタイアに助けられた面も。イエローフラッグ対応ではオーストリアの教訓を生かしたものの、スピンしたフェルスタッペンを通過する際の速度違反が減点対象となった。“イエローフラッグの判断ミスが響いた”との評価だ。
中団勢の明暗
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は12位。マシンのペースを考慮すれば予選12番手は最大限で、決勝もVSCを利用した3ストップ戦略を遂行。チームメイトのフランコ・コラピントに0.183秒差をつけ、“アルピーヌのパッケージを最大限に活用”した。
ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)は10番手スタートから9位入賞。予選ではリンドブラッドに0.4秒差をつけられながらも、“アウディで可能な限界に近い”走り。Q3で0.1秒程度を残した可能性はあるが、大きなマイナスにはならない。
ライアム・ローソン(レーシングブルズ)は11番手スタートから8位入賞。決勝ではリンドブラッドへの果敢なオーバーテイクで中団の先頭に立ち、1ストップ作戦のボルトレトとリンドブラッドを捕らえて8位を確保。しかし予選Q2を”ひどい出来”と自ら評し、ヒュルケンベルグの後方に沈んだことが響いた。“レースで巻き返したが、予選の不出来が足を引っ張った”。
フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は16番手スタートから14位。大幅に改良されたマシンに順応し、Q2進出を果たした。決勝では34ラップのソフトタイヤ長距離走行を強いられる戦略ミスもあり、チームメイトのランス・ストロールに敗れた。“改良されたマシンで久々にレースができた”と前向きな評価。
衝撃の下位
最下位にはバルテリ・ボッタス(キャデラック)が沈んだ。FP1をルーキーに譲ったドライバーの中で最も失った時間に対応したが、チームメイトのセルジオ・ペレスに優位に立ったものの、ペレスの問題で比較が不確定。ブレーキ過熱によるリタイアは制御不能な要因で、“ベンチマークが難しい”と評価された。
アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)は19番手スタートから17位。金曜日のセットアップ進化でサインツに優位を見せた時期もあったが、予選では0.037秒差でチームメイトに及ばず。マシンの不安定な挙動により”アンダードライブ”を強いられ、“根本的に限界があった”との厳しい評価だ。
フェラーリ勢は苦戦
シャルル・ルクレール(フェラーリ)は2番手スタートから4位。チームメイトのハミルトンほどの速さはなく、ターン1とターン12の再舗装路面に対応しきれず予選でタイムロス。スタートで3つ順位を落としたのはグリッドの汚れた側のグリップを誤判断したチームの責任も大きい。“ハミルトンより遅かったが、チームメイトのミスのおかげで前でフィニッシュ”。
オスカー・ピアストリは3番手スタートから接触リタイア。予選ではハミルトンがターン1の頂点に停めた影響で本来のタイムを出せず、ノリスに0.477秒差をつけられた。決勝ではターン2でサインツをパスしリードを奪う見事なドライブを見せたが、“ペース不足を感じながらも勝利の可能性を引き寄せる稀有な魔法”と評価された。
今回のランキングは、マシンのポテンシャルを最大限引き出したドライバーと、ミスや不運で埋もれたドライバーの明暗が鮮明に。後半戦はこの勢力図がどう変わるか、注目だ。
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